繊維・生地辞典
2016年02月16日
アムンゼン
アムンゼンは、外観はモスクレープ(moss crepe, mossy crepe, sand crepe)に似た薄地の織物で、ソフトな手触りです。
アムルゼンの由来
もとは高級なウーステッドの織物であったが、現在は綿織物が多いです。先染めのチェックの他に、布で後染めしたり、プリントしたりします。ドビーで梨の実の表皮のような細かいしじらを全面に配置した梨地織(なしぢおり)にしてあります。
この織物の原産地は日本の愛知県尾張地区であり、毛織物のプリントは困難とされていましたが、昭和初期に梨地織であれば毛織物でもプリントがうまくいくことが見出されました。
ノルウェーの探検家の、Roald Amundsen(1872~1928、1911年に南極に到達)にちなんでアムンゼンと名付けられました。アムンゼンは各種の服地に使われています。